仙台・宮城の中小企業診断士 / 経営コンサルタント 合同会社ジェイドキャット 代表社員 細野哲平ブログ

東北地方の中小企業経営者が会社を経営していくうえで
役立つであろう内容を中心にお届けしていきます。

損得勘定だけで意思決定してはいけない

2014年5月19日
先日、師匠から言われたことですが、損得勘定だけで意思決定をしてはいけません。
もし損得勘定だけで意思決定をしてしまうと、その決定によって失敗した時に、行ったことに対して後悔するからです。
私自身、最近、ちょうど思い当たることがあったので師匠の言葉がとても腹に落ちました。
 
例えば私のような自営業の場合、ある仕事を受けるべきか否かで悩むことはしばしばあるかと思います。特に「本当はあまり気が乗らない仕事だけど、金銭面を考えると受けておいた方がいいだろうなぁ」といった時は要注意です。
そういった仕事でトラブルが起きると、元々気が乗らなかっただけに、精神的な負担も重くなってしまいます。そして、「あぁやっぱりやらなきゃよかった・・・」と後悔することになるのです。
 
とはいえ、現実にはそういった仕事でも受けなくてはならない時もあるでしょう。
その時に肝心なのは、リスクの見積りが重要となります。つまり、最悪の場合、何が起こり得て、それを許容することを自分は出来るのかということです。
よく、営業のセオリー的には、「仕事は取ってからどうするかを考えるべし」と言いますが、これは文字通りに受け止めると危険だと思います。特に個人事業主やそれに類する規模の企業では、1回の失敗が身の破滅に繋がることにもなりかねません。しっかりとリスクを吟味し、最悪の場合でも再起は可能なことを確認した上で取り組むべきでしょう。
 
しかし最近つくづく思うのですが、せっかく仕事をするのですから、やっぱりお客さんには喜んでもらいたいものですね。
個人的には仕事を受けるかどうかの基準として、本心から相手の力になりたいと思えるかどうか、というのはあるような気がします。
 
私自身も、「この人に仕事を頼んでよかった」と思って頂けるような存在になるべく、これからも精進してきたいと思います。

2014年版中小企業白書

2014年5月4日
先日、中小企業庁より2014年版の中小企業白書が公表されました。
ひとまず概要にざっと目を通しましたが、今年は特に小規模事業者向けの内容に力を入れている印象を受けます。
 
以下、概要の基本構成のページからの抜粋です。
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【動向編】
第1部 平成25年度(2013年度)の中小企業・小規模事業者の動向
 
第2部 中小企業・小規模事業者が直面する経済・社会構造の変化
第1章 我が国の中長期的な構造変化
第2章 地域の抱える課題と地域活性化
 
第3部 中小企業・小規模事業者が担う我が国の未来
第1章 「小規模事業者」の構造分析 -需要開拓こそ最重要課題-
第2章 起業・創業 -新たな担い手の創出-
第3章 事業承継・廃業 -次世代へのバトンタッチ-
第4章 海外展開 -成功と失敗の要因を探る-
第5章 新しい潮流 -課題克服の新しい可能性-
 
第4部 中小企業・小規模事業者の支援の在り方
第1章 中小企業・小規模事業者支援の現状と今後の課題
第2章 中小企業・小規模事業者施策の認知度、活用状況、評価
第3章 コネクターハブ企業と地域産業構造分析システム
 
【施策編】
〔平成25年度(2013年度)において講じた中小企業施策〕
第1章 地域に眠るリソースを最大限に活用・結集・ブランド化する
第2章 中小企業の新陳代謝を活発にする
第3章 下請構造から脱却し、自ら積極的に成長分野に参入する
第4章 海外に打って出る
第5章 東日本大震災への対応・消費税転嫁対策等の重要課題
第6章 業種別・分野別施策
第7章 中小企業・小規模事業者施策の効果的な実行に向けて
 
〔平成26年度(2014年度)において講じようとする中小企業施策〕
第1章 地域に眠るリソースを最大限に活用・結集・ブランド化する
第2章 中小企業の新陳代謝を活発にする
第3章 下請構造から脱却し、自ら積極的に成長分野に参入する
第4章 海外に打って出る
第5章 東日本大震災への対応・消費税転嫁対策等の重要課題
第6章 業種別・分野別施策
第7章 中小企業・小規模事業者施策の効果的な実行に向けて
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本文についてはこれから読んでいきます。(今年はかなりボリュームありますが・・・)
興味深い内容がありましたら、このブログでもご紹介していきますね。

イノベーションの解

2014年4月28日
以前ご紹介したイノベーションのジレンマの続編である、イノベーションへの解~利益ある成長に向けて~(クレイトン・クリステンセン/マイケル・レイナー著)を読みました。
 

 
前作は優良企業が破壊的イノベーションによって市場での地位を失ってしまうということ、破壊的イノベーションに対応するための方法について書かれていました。
本作では、逆にベンチャー企業等の視点から、破壊的イノベーションによって、優良企業を打ち負かすための方法について書かれています。
 
以下、本文からの一部抜粋です。
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・どうすれば最強の競合企業を打ち負かすことができるか。どのような戦略を取れば競合企業に滅ぼされ、また逆にどのような行動方針に従えば優位に立てるか。
 
・どのような製品を開発すべきか。顧客は従来製品に対する、どのような改良に喜んで割増価格を支払い、どのような改良には関心を払わないか。
 
・利益ある事業を築く上で、最も発展性のある基盤となるのは、どのような初期顧客か。
 
・製品の設計、生産、販売、流通に必要な活動のうち、どれを社内で行い、どれを提携先や下請け業者に任せるべきか。
 
・どのようにすれば魅力ある利益の源泉である、強力な競争優位を確実に維持できるか。コモディティ化の前兆を捕らえるには、どうすればいいか。魅力ある利益を維持するためには、何をすればいいか。
 
・新事業にとって最適な組織構造とは何か。どのような組織部門やマネージャーに、新事業の成功を導く責任を任せるべきか。
 
・必勝戦略の細部を正しく詰めるには、どうすればいいか。柔軟性が重要なのはどんなときで、柔軟であるがゆえに失敗するのはどんなときか。
 
・誰の投資資金が成功を促し、誰の資金が命取りになるか。各発展段階で、最も役に立つ資金源はどれか。
 
・事業の成長を維持させるために、上級役員はどのような役割を果たさなくてはならないか。上級役員は新成長事業の運営を誰に任せるべきか。上級役員が新事業に干渉すべきでないのはいつで、関与すべきなのはいつか。
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少々本文が難しく感じますが、非常に読み応えのある1冊でした。
特にこれから起業しようとする人、新しく事業を立ち上げようとしている人にはお勧めします。