仙台・宮城の中小企業診断士 / 経営コンサルタント 翠星企画株式会社 代表取締役 細野哲平ブログ

東北地方の中小企業経営者が会社を経営していくうえで
役立つであろう内容を中心にお届けしていきます。

欲しい利益額から逆算で売上計画を立てる方法(1/3)

2015年8月26日
最近、ご相談が多いものの1つとして、「どのようにして売上計画を立てればよいかがわからない」というものがあります。
 
一般的に、売上計画を立てる際は、まず「売上」を決め、その後、原価→販売管理費(人件費、家賃等)というように、損益計算書の上から順番に決めていき、最終的に利益がいくら残るかを計算することが多いかと思います。
 
これでも別に間違いではないのですが、私がおススメしているのは、まず欲しい利益額(経常利益)、または自分が受け取りたい役員報酬額を決めることです。
 
そして、「そのためにはいくら経費を使い、いくらの売上を上げるか」といった具合に、「逆算」して決めていきます。
ちょうど、損益計算書の上方向へ計算していくイメージです。
こうすると、最後には「欲しい利益を獲得するために必要な売上高」が自動的に決まります。
もし「受け取りたい役員報酬額」を目標にするのであれば、便宜的に利益を役員報酬額に置き換えて計算します。
 
この方法のメリットは、利益から考えることで、会社の将来像を具体的に描きやすいということです。そしてその計算過程で、「今、やるべきこと」も決まります。
 
投資を行うにも、融資を返済するにも、社長の報酬を増やすにも、その源泉は利益にあります。
なので、まず自分の会社を、3年~5年後にはどのような会社にしたいのかを考え、それに必要な利益はいくらなのかを決め、そしてその利益を獲得するために必要な売上高はいくらなのかを把握した上で、具体的な経営戦略を立てていきます。
逆に、目標とする数字もなしに、経営戦略など立てられません。
 
この方法で計画を立てると、自然と「数字」で経営を考えることができます。
このエントリーでもお伝えしているように、経営者にとって数字を使った経営判断能力は非常に重要です。
 
どうしても、通常の売上高から計画を立てていこうとすると、前年比10%増などといった、根拠の乏しい目標になりがちです。
しかし、この方法で利益から逆算していくと、売上目標に明確な根拠を持たせることができ、社長自身も納得できるし、従業員や金融機関など外部の人にも説明しやすくなります。
 
売上計画の第一歩は、未来の利益額を決めることからです。
次回のエントリーでは、利益目標の決め方についてご紹介したいと思います。

まずは守りを固めろ

2015年7月19日
一般的には起業後は「まずはとにかく売上の確保!」と言われています。
営業やマーケティングといった、いわゆる「攻撃」的な行動は、売上に結び付きやすいので、わかりやすいし当然重視されます。
事実、会社を維持発展させていくためにも必要不可欠です。
 
「攻撃は最大の防御」という言葉があります。
これを経営に置き換えて考えると、ただひたすら「攻撃」に専念し、売上を伸ばすことだけ考えていれば、あえて守りを考える必要はないともとれますが、本当にそうでしょうか。
 
このエントリーでも書いた通り、私は経営は総力戦だと思っています。
「どれかが大事」ではなく「みんな大事」なのです。どれか1つが欠けていると、いつかその部分が原因で致命傷を負うことになります。
 
経営における「守り」とは、計数管理だったり、税務や法律といった、いっけん地味なことが中心ですが、この守りについてはあらかじめ固めておくことが望ましいです。
本当ならば、事業を開始する前に、これらの「守り」を最低限固めておいてから、営業やマーケティングといった「攻撃」に出たいところです。
 
これは私の師匠からの受け売りですが、「防御は最大の攻撃」という言葉があります。
言葉としては少々無理やりな気もしますが、守りをしっかり固めているからこそ、安心して全力で攻撃が行えるということです。
 
経営に限らずですが、物事には失敗はつきものです。失敗自体は悪いことではありませんが、再起不能となってしまうような致命的な失敗だけは避けたいところです。
 
私は臆病者なので、常に最悪の事態を想定してそれに対処できるようにしていないと落ち着きません。昔の私を知っている方の中には、「なんて無鉄砲な奴なんだ」と思っている方もいらっしゃるかと思いますが、実際は「最悪、どうなるか」を覚悟し、その時の対処法を決めているからこそ、多少の無茶もできたのです。
 
また、これは若干主観も入りますが、営業やマーケティングといった「攻撃」にはある程度センスが要求される部分がありますが、「守り」に分類されるものについては、自分の努力で身に付けられるものが多いです。
 
ドラクエに例えるならば、伝説の剣(つるぎ)を持っていても、「布の服」しか着ていなくては、大魔王に一撃喰らっただけで死んでしまいますよ、ということです。
 
是非、ご自身の「防御力」を上げていきましょう!

経営者が数字を勉強するべき理由

2015年6月21日
勉強会でも繰り返しお話しておりますが、経営者にとって、数字を使った経営判断能力は非常に重要です。
 
なんとなく難しそうなイメージがあるので、苦手とされる方が多いのは事実です。
しかし、数字を使わずに、勘だけに頼ってきちんと経営判断が出来るのでしょうか。
特に小さな会社は、1つの経営判断ミスが致命的な事態を引き起こします。
 
自社の商品をいくらで販売するか、ある仕事を受注するか否か、ある新規事業を開始するか否か・・・こういった判断をなんとなくの思いつきで行って、本当にうまくいくと思いますか?もっと言ってしまうと、その判断に貴重な資金を賭けることができますか?
 
もちろん、数字を使って論理的に判断したからといって、100%上手くいくとは限りません。しかし、大きく勝率は上げることはできるのです。また、失敗した時のダメージを軽減することもできます。
 
そのためにも、まずは数字で経営を考える力を身に付けるべきだと考えています。
勉強会で同じ話を繰り返すのもそのためです。
 
数字は訓練で誰でも身に付けられ、かつ、流行にも左右されない不変的な能力です。
汎用性が高く、勉強のコストパフォーマンスも高い。
数字を勉強しないで他に何を勉強するの?と言いたくなります。
 
ちなみに、9割の経営者は数字が苦手といわれています。
ということは、逆にここで数字が得意になれば、残り1割の頭抜きに出た存在になれます。つまり、それだけで他社との差別化要因となるということです。
 
数字を身に付けるための具体的な方法については、勉強会などを通じてお伝えしていきたいと思います。
大変かもしれませんが、是非、一緒に頑張りましょう!
 

 
というわけで、勉強会やります!
 
今回のテーマは「経営者が最低限知っておくべき財務諸表の肝」。
一見、数字の羅列にしか見えない財務諸表を意味あるものとして把握し、経営に役立てるための方法についてお話したいと思います。
普通の「会計のお勉強」とは一味違った学びがあるはずです。
 
日時:2015年7月11日(土)15:00 – 17:00
テーマ:経営者が最低限知っておくべき財務諸表の肝(予定)
想定参加者:財務諸表が読めるようになりたい経営者または創業希望の方
参加定員:10名
場所:仙台市戦災復興記念館 4階第5会議室(仙台市青葉区大町二丁目12番1号)
会費:2,000円(当日現金にて)
 
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終了後は懇親会も予定しております。
皆さまのご参加、心よりお待ちしております。