仙台・宮城の中小企業診断士 / 経営コンサルタント 合同会社ジェイドキャット 代表社員 細野哲平ブログ

東北地方の中小企業経営者が会社を経営していくうえで
役立つであろう内容を中心にお届けしていきます。

自社の強みと弱み

2016年2月21日
唐突ではありますが、最近、自分の会社の強みと弱みを考えています。
 
この自社の強みと弱みは経営戦略を考えたり、事業計画を立てる際には必ず検討することになります。
小規模事業者持続化補助金に応募した方であれば、申請書の中に書く欄があったはずですね。
個人事業主や1人で会社経営をされている方であれば、自分自身の強みと弱みと置き換えられます。
 
しかしこの自社の強みと弱みを考える際、気を付けるべき点としては、自分の会社(または自分自身)の中だけを見て考えても意味が無いということです。
 
たとえば、「自分はWeb業界歴が長いからWebに強い」であるとか、「中国に住んでいたことがあって中国語も喋れるから中国ビジネスに強い」ということは、経営戦略を立てる上での自社の強みにはなり得ません。(私も以前はこんな感じで考えていました)
 
 
詳しく書くと長くなるのでポイントを2つに絞ってお伝えすると、1つ目は「お客さんの視点」で見た強み、または弱みを考える必要があるということです。
 
たとえば私自身がWeb業界歴が長い、中国語が話せるなどということは、お客さんからしたらどうでもいいことです。
そうではなくて、お客さんにとってその強みがどう役に立つのか、貢献できるのか、といった視点で考えます。
 
2つ目は「強み、弱みは競合との相対比較である」ということです。
強み、弱みというのは絶対評価ではなく、お客さんにとっての相対評価になります。
 
たとえば地域の人が利用する美容院で「カット技術の高さが当店の強みです」といった場合、比較すべきは、「地域内の美容院のカット技術レベル」ということになります。
 
もし、競合が自店よりも更に高いレベルを持っていたら、それは強みではありません。
逆に自分ではたいしたレベルではないと思っていても、地域内の競合が全て自店よりもカットレベルが劣るのであればそれは強みになります。
 
また、商圏が離れた、例えば仙台にある美容院にとって、東京でトップレベルのカット技術を持つカリスマ美容師がいる店は通常、競合にはなりません。
わざわざお客さんが仙台から東京まで行くかという話です。
 
そうであれば、その東京のカリスマ美容師の店と比較する必要はありません。
自分にとっての競合に対してのみ優位性を発揮できていればいいのです。
 
 
以上、自社の強みと弱みを考える際のポイントを書いてみました。
参考になる方がいれば幸いです。
 

自分のことは他人に聞こう

2015年10月15日
前回エントリー「人に相談することのメリット」とも関連がありますが、自分のことってなかなか自分ではわからなかったりします。
 
先日、私の妻が「私は自分を客観視できている」と言っていたのを聞いて、「ほほう・・・」と思ったものですが、きっと私も自分を客観視できているつもりで出来ていないような気がします。
 
 
特にこれから創業したり、新規事業を始めようとする場合、事業に特徴を持たせるために、自分の強みを考えることがあると思うのですが、いざ考えてもなかなか出てこないものです。(弱みは比較的出やすいのですが)
 
そんなときは自分をよく知る家族や友人、仲の良いお客さんなどに、ざっくばらんに「私のよいところって何ですかね?」と聞いてしまうことをお勧めします。
お客さんであれば、「何故、私を選んでいただいたのですか?」と聞いてしまっていいと思います。
 
私は時々、折りに触れて尋ねるようにしているのですが、意外な答えが返ってくることもあり、驚かされます。
たとえそれが自分が思っていることとは違くても、「他人からは自分はこう見えているんだな」と気付くことができます。
聞いて損することはないし、尋ねられた方も「強み」や「良い点」であれば、さほど抵抗なく答えてくれるのではないでしょうか。
弱気になっているときは、自分の「良い点」を他人から聞くと元気になれますのでおススメです(笑)
 
また、「短所」や「弱い点」についても、信頼関係のある方から聞くのも自分自身のためになります。ただ、これは図星を指されるとそれなりに精神的ダメージがあるので、心に余裕が無いときは止めておいた方が無難かもしれません。
 
いずれにしても、自分のことがわからなくなったら、他人に聞いてみると色々発見があって面白いですよ。お勧めです。

人に相談することのメリット

2015年10月5日
前回のエントリーでは、無料経営相談を実施している支援機関のご紹介をしましたが、今日は人に相談することのメリットについて書いてみたいと思います。
 
特に男性は人に相談するのが苦手と言われているようで、元々、私も人に相談するタイプではなく、相談するメリットというか、意味がわかっていませんでした。
 
一番の理由としては、「人に相談しても問題は解決しない」と思っていたからで、たとえば売上が上がらない、月末に支払うお金が足りないといった悩みの場合、解決するには「売り先を紹介してくれる」、「資金を融通してくれる」といった直接的な方法しかないだろうと思っていたからです。
 
今考えると、非常に短絡的だなぁと思うのですが、その時の私は「何もできないのであれば口だけ出してもらっても意味ないだろ」くらいに考えていました。
 
しかしその後、自分の会社を破たんさせ、これまでの自分を見直すきっかけを得られたことで、私もだいぶ素直に人の話を聞けるようになり、迷ったときは人に相談するようになりました。
 
人に相談するメリットは色々あると思うのですが、私が一番だと思うのは「自分の考えが整理できる」ということです。
まず、悩んでいるときって頭の中がごちゃごちゃしていて自分でも何がなんだかよくわからないということがあると思うのですが、客観的に人に話を聞いてもらうことで、頭の中を整理することができます。
正直、これだけで人に相談する価値があると思います。事実、私に相談に来る事業者さんの中には、ご自分の話をしていくだけで満足して帰られることもしばしばあります。
 
また、これは先は相談を受ける側にある程度の専門性というか能力が必要になりますが、悩みを整理した上で、相談者が抱えている悩みの真の問題点を探り当てることができればなおいいですね。
 
問題は真の問題点が分かれば8割は解決だとも言われています。
ちなみに、先ほど挙げた「売り先が無い」、「月末に支払うお金が足りない」というのは問題ではなく、それらはただの事象に過ぎません。問題と事象をごっちゃにしないようにご注意ください。
 
そして、問題を解決する際の具体策を検討する際も、客観的な視点から助言してもらうことで、自分だけでは思いつかなかった選択肢や、想定していなかったリスクなどにも気付くことができます。
 
 
このように、人に相談することのメリットはたくさんありますし、逆に相談することのデメリットはほとんどありません。営業上の秘密が漏れてしまう懸念があるかもしれませんが、それであればしかるべきところに相談すればよいのです。 いわゆる公的支援機関は当然に守秘義務を負っていますし、私のような中小企業診断士やいわゆる士業の方々も守秘義務を負っていますので、受けた相談の内容をむやみに他人に話すようなことはしません。
 
最初の一歩には勇気がいるかもしれませんが、もし悩みがあって自分だけでは前に進めなさそうだと思ったら、先日紹介した相談窓口などを活用されると良いかと思います。
 
もちろん私の方でもご相談は受け付けています。こちらからお問い合わせください。⇒問い合わせフォーム