仙台・宮城の中小企業診断士 / 経営コンサルタント 翠星企画株式会社 代表取締役 細野哲平ブログ

東北地方の中小企業経営者が会社を経営していくうえで
役立つであろう内容を中心にお届けしていきます。

12

目的、目標、手段をごちゃ混ぜにしない

2016年12月25日
今日は自戒を込めたエントリーです。シリーズ化できそうです(笑)
 
その昔、私は目的、目標、手段の区別があまりついていませんでした。
 
例えば一度、「今期の売上目標は1億円だ!」と目標を設定すると、その目標に縛られてしまい、途中で状況が変化しても、ひたすら1億円という売上目標を達成するための行動をし続けていました。
 
本来、目標の設定には、何かしらの目的があったはずです。
振り返れば、当時の根本的な目的としては、「会社の長期的な維持、発展」だったはず。
その目的を達成するために、目標を設定し、そしてその目標を達成するための手段を講じるのが正しい手順です。
 
しかし当時は、本来の目的が見えなくなり、1億円という売上目標だけを追いかけ続け、「会社の長期的な維持」という目的は果たすことができなくなってしまいました。
 
 
また、当時は会社を上場させたいと本気で思っていました。
そのために、今思えばずいぶん無茶な事業計画を立て、その通りに事業を進めなければならないと思いこんでいました。
 
上場というのは、会社を発展させるための手段の1つであり、決してそれが目的ではないはずです。
しかし当時は、あたかも上場することが目的になっており、どんな手段を取ってでも上場を目指さなければならないと思いこんでいました。
 
 
私の場合は、最終的には会社を潰すという、最悪な事態にまでしてしまいましたが、今、色々な方の経営に関するご相談を受けていると、程度の大小の差はあれど、少なくはない方が目的、目標、手段をごっちゃにしてしまっているような気がします。
 
怖いのは、この目的の取り違いは、なかなか自分では気付けないということです。
また、社内で会議をしていても、会議に参加している全員が気付くことができないことも多々あります。
 
そういう時にこそ、我々のような外部の人間が気付かせる必要があるのではないかと思う、今日この頃です。

経営者が中小企業診断士資格を取るメリット

2016年12月21日
先日12/18(日)は中小企業診断士試験の口述試験でした。
この口述試験に合格することで、中小企業診断士試験としては終了です。
(登録には実務補習または実務従事が必要ですが)
 
私は4年前に口述試験を受けたのですが、過ぎてしまえばあっという間ですね。
私は当時、面接会場まで誘導していただいた先生も、面接官だった先生も誰だったか覚えておらず、後日、それぞれの先生からお声掛けいただいて初めて気付くという緊張ぶりでした。
 
 
受験時、私は既に独立しており、ソフトウェア開発やWeb制作などの受託業務をやっていたので、(従業員数1名とはいえ)経営者という立場でした。
 
(事業会社の)経営者で診断士を取る方はそんなに珍しくはなく、私の周囲にも何名かの先生が診断士兼経営者をやっています。
 
 
そこで今回は当時から今までを振り返り、経営者が中小企業診断士資格を取るメリットを3点挙げてみたいと思います。
 
1.経営に必要な知識が幅広く手に入る
診断士の一次試験は「経済学・経済政策」、「財務・会計」、「企業経営理論」、「運営管理」、「経営法務」、「経営情報システム」、「中小企業経営・中小企業政策」の七科目があります。
それぞれの科目はそこまで深くはないのですが、経営に関することを幅広く、体系的に学ぶことができます。
 
過去エントリーにも書きましたが、個人的には経営は総力戦だと思っています。営業だけ強い、財務だけ強いでは駄目で、全体的にカバーできる能力が経営者には求められます。(どうしても苦手な分野があるのであれば、それをフォローする人材が必要です)
 
診断士試験の勉強だけではもちろん不十分ですが、少なくとも自身が何を知らないかを知ることはできるのではないでしょうか。
 
 
2.経営に関する人間関係や情報を得やすくなる
診断士資格を取得すると、診断士関係の様々なコミュニティに参加できるようになります。
こういった場で得られる人間関係や情報は、なにも経営コンサルティングの仕事だけに限らず、自社の経営にも非常に価値のあるものです。
 
 
3.収入源が増える可能性が生まれる
これはご自身の仕事の方向性にもよりますが、診断士の資格を取ることで、経営コンサルティング事業という収入源を加えることも可能です。(診断士の資格が無くても経営コンサルティングはできますが、資格があった方がやりやすい面はあります)
 
当社も設立当初はソフトウェア開発やWeb制作などの受託業務が中心でしたが、診断士登録後は経営コンサルティング業務の比重がかなり大きくなりました。
 
 
もしこれをお読みの経営者で、診断士資格に興味をお持ちいただいた方は、きっとご自身の役に立つと思いますので是非頑張ってみましょう!
 
過去エントリーで私が診断士合格した時の勉強方法を紹介しています。
5年前の情報なのでちょっと古いですが、興味ある方はご覧ください。

タオバオで稼ぐ! 初心者から始める中国輸出の教科書

2016年12月13日
今日はEC(イーコマース)業界ではホットキーワードである中国越境ECに関する書籍をご紹介します。
 
タオバオで稼ぐ! 初心者から始める中国輸出の教科書(橋谷亮治 著)

 
タオバオ(taobao/淘宝)とは、中国でNo.1のシェアを持つECモールです。 2015年の流通額は35兆円を超えており、日本の楽天とAmazonとヤフーを足しても全然足元にも及ばない規模となっています。
 
これまで、タオバオの店舗から商品を購入(輸入)して、日本国内で販売するノウハウについて書いた書籍は複数出版されていますが、私が知る限り、タオバオに出店販売(輸出)するノウハウを書いた日本語の書籍は初めてです。
 
中国ECの概要からタオバオの登録、出店、運営、販促など、登録から運営に至るまでの一通りの内容は記載されています。
 
ただ、私の感想としては、中国語がわからない人がこの本だけを頼りにタオバオサイトを運営していくのはちょっと厳しいのではないかと思います。
 
とはいえ、全体的な概要をつかむには有用ですし、タオバオで販売した人民元通貨の資金を日本円で引き出すための方法などマニアックな内容も書いてあるので、参考にできる部分はところどころあります。(ただし、中国のこのあたりの事情はあっという間に変わってしまうのであくまで現時点の情報ということに注意は必要です)
 
中国ECに興味のある方は読んでみても損はないかと思います。
12