仙台・宮城の中小企業診断士 / 経営コンサルタント 翠星企画株式会社 代表取締役 細野哲平ブログ

東北地方の中小企業経営者が会社を経営していくうえで
役立つであろう内容を中心にお届けしていきます。

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一発逆転を期待するようになったら危険信号

2016年5月10日
今日のエントリーは自戒を込めた内容です。
 
経営で苦労されたことが無いといまいちピンとこないかもしれませんが、経営が切羽詰まってくるとどうしても「一発逆転」的なものに期待しがちです。
 
「あの○○億円の大型案件さえ受注できれば乗り切れる!」
「○○社との提携の話がまとまればまとまったお金が入ってくる!」
「今度出す新商品が大ヒットすれば持ち直せる!」
・・・などなど。
 
特に資金的に苦しくなってくると、こういった大きなチャンスで一発逆転を狙いに行きたくなります。
「これさえ成功すればこれまでの失敗は全て帳消しにできる」ようなことに期待します。
冷静に考えてみれば、これらのことが実現する可能性はほんのわずかです。
しかし、追い詰められた頭ではそのことに気付くことはなかなかできません。
たとえ気付いたとしても認められません。
 
こうして外部から見ればギャンブルとしか思えないようなハイリスクなことに手を出してしまい、場合によってはそれが決定打となって会社を潰します。
 
こういった「一発逆転」を狙うようになったらかなり危険な状態なのだと認識しましょう。
 
経営においては地道にコツコツ手を打って行くことが王道だと思っています。
もちろん、どん底からのV字回復の例が無いわけではないし、人の興味を引くこともあって、「一発逆転」ストーリーは取り上げられやすいです。
 
しかし、実際にはほぼ奇跡のようなものです。
某ゲーム中のセリフを借りるならば
「奇跡って起きないから奇跡っていうんですよ」
 
苦しくなっても奇跡に期待をせず、現実を直視して出来ることを1つ1つやっていくことが精神的にはキツイものがありますが一番手堅いと思います。
 
もちろん1人で思い悩むことはなく、信頼できる相手に相談しながら対処していくことがよいと思います。
 
相談できる相手がいないという方は、よろず支援拠点を始めとして、無料で相談できる公的支援機関もありますので、まずはお問い合わせしてみるとよいでしょう。
 

2016年版 中小企業白書、小規模企業白書が公表されました

2016年5月2日
先日、中小企業庁より2016年版の中小企業白書、小規模企業白書が公表されました。
2016年版 中小企業白書
2016年版 小規模企業白書
 
以下、概要を読んでみての雑感です。
中小企業白書では、今回は「稼げる中小企業の取り組み」ということで、IT投資、海外展開、リスクマネジメントに関する内容が重点的になっていました。これらに取り組んでいる企業の収益性が高いという分析結果が出ています。
 
小規模企業白書の方で個人的に興味深かったのは以下のことです。
・小規模事業者の約9.1万者減少の要因は、個人事業者の減少。法人数は減少せず
・「小売業」や「製造業」、「建設業」が顕著に減少。一方、「医療,福祉」や「教育,学習支援業」等は増加
・小規模事業者の相談内容は廃業に関することがトップ
 
これらの白書を読んでみると、今後出てくる補助金等の支援施策の方向性が見えてくることもあります。
 
なかなか普通の事業者さんが見ることはないかもしれませんが、興味がある方は概要だけでも読んでみると面白いかもしれません。
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