仙台・宮城の中小企業診断士 / 経営コンサルタント 合同会社ジェイドキャット 代表社員 細野哲平ブログ

東北地方の中小企業経営者が会社を経営していくうえで
役立つであろう内容を中心にお届けしていきます。

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クラウドソーシングにおけるプロジェクト形式での発注方法(3/3)

2016年1月31日
前回前々回に引き続き、クラウドソーシングにおけるプロジェクト形式での発注方法についてお伝えします。
 
 
提案募集を開始した後は提案を待つことになります。
その際、案件内容によっては、何十件と応募が来る場合があり、そうすると依頼相手を選定するのも一苦労です。
 
発注体験プログラムではコンペ形式の場合における選定の流れをお伝えしましたが、プロジェクト形式においても基本的な考えは同じです。
 
1.発注ゴールの再確認
まずは今回の案件内容や発注業務の目的を再確認します。
 
2.選定基準の明確化
選定基準を設けます。
たとえば、クラウドソーシング上での受注実績があること、評価が○以上、経験○年以上、予算○円以内、納期が期間内に収まっている、といったようなことです。
 
依頼案件を遂行するために必要なスキルや能力が何であるかを考えながら基準を設けるとよいでしょう。
 
私の場合は、募集の際にあらかじめ応募者に業務遂行スキルがわかるような質問を出しておき、それに対してどういう回答をするかで判断する方法をよく使っています。
これまでの経験則だと、だいたい7割くらいの応募者の方が、そもそもこの質問に回答してこないので、その時点で候補者を3割に絞ることができます。
 
3.基準を元に粗く絞る
応募件数が多い場合は、2の基準を元にまずは粗く絞ります。 数字でわかる基準など簡単に判断できる基準だけを使って、消去法で判断していくとやりやすいかと思います。 この段階で5~10くらいまで絞れるとよいでしょう。
 
4.基準を元に細かく絞る
数字だけではわからないような定性的な基準を用いて、更に絞り込みます。
ここで3人前後まで絞れるとよいでしょう。
 
5.最終選定
ここまで残った応募者はなかなか甲乙つけがたく、選ぶのも難しいかもしれません。
可能であれば、応募者に依頼の確度が高いことを伝えて一度、skypeや電話等で打ち合わせができると、相手の応対の様子や、会話のしやすさ、相手との相性なども多少はわかります。
ただし、こうした契約前のクラウドソーシングサービス外のやり取りは、ちょっと微妙なところもあるので、応募者によっては断る方もいることを留意しておいてください。
 
ここで改めて「1.発注ゴールの再確認」に立ち戻り、目的を再度踏まえた上で検討してみるのもよいでしょう。
 
「自分がどの人と一番一緒に仕事をしたいか」という視点で選ぶのもアリだと思います。
最後の最後は直感で「この人だ!」という感じで決めてしまうというのも大事です。
 
 
依頼者が選定できたら、仮払い、契約の上、業務開始となります。
 
以上が、プロジェクト方式における発注までの流れとなります。
 
発注後の業務進行にも色々注意しておきたい点がありますので、それらについては、また機会を設けてお伝えしたいと思います。
 
★★★お知らせ★★★
当社は2016年度もクラウドソーシング・プロデューサーとしての活動を継続することとなりました。
 
活動内容は現時点では未定ですが、2016年度も地域中小企業にクラウドソーシングの活用サポートを行っていければと考えております。 具体的な活動内容は決まり次第お伝えしてまいります。

クラウドソーシングにおけるプロジェクト形式での発注方法(2/3)

2016年1月26日
前回に引き続き、クラウドソーシングにおけるプロジェクト形式での発注方法についてお伝えします。
 
プロジェクト形式の概要については以下のURLが参考になります。(クラウドワークスのウェブサイト)
http://crowdworks.jp/articles/3488/
 
プロジェクト形式の場合、まず依頼したい案件の内容を提示し、それに対する見積り・提案を募ることになります。
 
精度の高い見積り・提案を受けるためには、案件の内容が具体的に提案者(ワーカー)に伝わるようにする必要があります。
そのためには、要件定義をきちんと行って案件の内容を整理し、提案募集文章には漏れなくかつわかりやすく内容を記載します。
 
だいたいのクラウドソーシングサービスでは、案件の種類ごとに提案募集文章のテンプレートが用意されているので、まずはそれに沿った形で埋めていくとよいでしょう。
 
また、予算の設定ですが、自分で発注相場を把握しているのであれば、それを設定すればよいのですが、もし相場がわからないのであれば、「見積り依頼」という形で提案者に見積りを任せることもできます。
 
ただ、予算感がわからないと提案者も応募しづらい面もあるため、若干集まりづらい、または想定していた応募者が来ないという可能性もあります。
可能であれば、多少幅があってもよいので、予算は設定しておいた方が提案の精度は上がります。
 
 
次回は複数の応募者から発注相手を決める際のポイントについてお伝えしたいと思います。
 
 
★★★お知らせ★★★
当社は2016年度もクラウドソーシング・プロデューサーとしての活動を継続することとなりました。
 
活動内容は現時点では未定ですが、2016年度も地域中小企業にクラウドソーシングの活用サポートを行っていければと考えております。
具体的な活動内容は決まり次第お伝えしてまいります。

クラウドソーシングにおけるプロジェクト形式での発注方法(1/3)

2016年1月19日
去年は2回に渡ってクラウドソーシングによる発注を実際に体験していただくプログラムを実施いたしました。
 
その際はコンペ形式といって、チラシ等の成果物を提案として集める形で行ったのですが、ホームページの制作やシステムの開発といった規模が大きい案件については、プロジェクト形式の方が適しています。
 
今回のエントリーから、数回に分けてプロジェクト形式での発注方法をお伝えしていきます。
 
プロジェクト形式の特徴としては以下の通りです。
・依頼に対して見積りが提案される
・複数の見積りから、1名~数名を選び、仕事を開始
・進捗管理、納品、支払いまでオンラインで実施
・依頼時の仮入金は不要。支払いは納品後
(一般社団法人クラウドソーシング協会 発注体験プログラムテキスト(後編)より引用)
 
プロジェクト形式は、規模が大きい案件の他に、制作途中にチェックが必要な案件や、特定のワーカーに頼みたいという場合にも適しています。
 
コンペ案件が比較的多い、チラシやロゴといった依頼についても、既に頼みたいデザイナーが決まっているような場合はプロジェクト形式で行った方が、発注側も受注側もコスト的なメリットが大きい場合があります。
 
コンペだと、デザイナーにとって必ず受注できるとは限らないため、ある程度の金額を設定しないと、ほとんど応募が集まりませんが、プロジェクト形式であれば受注は確定するので、ある程度価格を抑えても応募が来ます。
また、デザイナーによっては、コンペ案件は受けないという方もいるので、そういった方へ発注したい場合は、プロジェクト形式で発注する必要があるのです。
 
次回エントリーでは、具体的な発注方法についてご説明したいと思います。
 
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