仙台・宮城の中小企業診断士 / 経営コンサルタント 翠星企画株式会社 代表取締役 細野哲平ブログ

東北地方の中小企業経営者が会社を経営していくうえで
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再起を目指す経営者に贈る会社の正しい終わらせ方

2015年1月11日
中小企業診断協会の会員向けの冊子、「企業診断ニュース」の12月号の診断士の書評というコーナーで気になった本があったので読んでみました。
 
再起を目指す経営者に贈る会社の正しい終わらせ方(筒井恵(著))

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の内容紹介では、「「ポジティブな倒産」とは何か? 夜逃げや自殺という、最悪の事態に追いつめられる前に、再起を図るための倒産があると、中小企業診断士である著者が経営者に呼びかける本」とあります。
 
構成としては、
1.著者の夫の会社の創業から倒産、破産手続き完了までの流れ
2.中小企業が置かれている状況と、公的支援制度
3.企業の再生とリバイバル(再起)についての著者の考え
4.リバイバル(再起)の事例紹介
 
といった感じです。
 
著者の主メッセージは、
「経営状況の悪化が一定レベルを超えたら、取り返しのつかない状態になる前に会社を廃業し、再起を目指すという選択肢がある」
といったことだと思います。
 
私自身、過去に自分の会社を潰し、ある意味再チャレンジ中の身なので、共感出来る部分が多かったです。
 
社長本人にとって会社を倒産させるという決断は簡単には出来ません。
従業員を雇用して、普通に営業している会社を倒産させるということは、自分を信じて付いてきてくれた従業員の解雇、お世話になっていた取引先への不義理など、考えるだけで辛くなることが山ほど出てくるからです。
また、それらが全て済んだとして、次は、収入が途絶えた後の生活の手当て、新たな仕事探し、社会的信用の喪失による弊害などといった悩みも出てきます。
それでも、どうにもならない時はどうにもならないし、下手に周囲への迷惑を拡大し続けるだけであれば、潔く倒産させた方が皆のためになると思います。
 
倒産に面した社長は多かれ少なかれ、精神的に正常ではいられないので、正しい判断が出来ないことも出てくるはずです。
そんな時に必要なのは冷静かつ親身に側で支える人間ではないでしょうか。
確かに荷は重いですが、可能な限り被害を小さく抑え、社長やその家族の生活を再建するための支援というのはとても意義のある仕事であると思います。